第8回 GUNDAM EVOLUTION開発ブログ

  • PlayStation®
  • XBOX

「GUNDAM EVOLUTION」バトルディレクターの穂垣です。

4月初旬のPC版ネットワークテストから大変お待たせしましたが、いよいよ今週末から家庭用版ネットワークテストが開始となります。
前回のブログにて丸山よりお伝えした通り、初の家庭用ゲーム機でのテストとなる今回の収集データやフィードバックは非常に重要なものとなりますので、ぜひ今回も皆さんのご協力をお願いします。
残念ながら一次当選には漏れてしまったという方も、テストの稼働状況を見ながらとはなりますが追加当選も行っていきますのでそちらを楽しみにお待ちいただければと!  

さて今回の開発ブログですが、ネットワークテスト直前ということでプレイに役立つ細かいセッティング項目について説明させていただこうかと思っています。
内容が多いため今日と明日の2回に分けての投稿となり、今回は家庭用ゲーム機版にのみ搭載されている「エイムアシスト」機能について説明させていただきます。

なかなかに濃い内容となっていますがエイムアシスト理解の為の一助となればと思っていますのでぜひお付き合いください。

エイムアシスト機能

「エイムアシスト」について一言で表すのであれば「レティクルを敵ユニットに合わせやすくしてくれる補正機能」というところでしょうか。
様々なシューターゲームでも多く取り入れられているメジャーな機能ではありますが、「GUNDAM EVOLUTION」でもゲームパッドでの操作となる家庭用ゲーム機版でのみこちらの機能を導入しています。

先ほど「敵ユニットに合わせやすく」と書かせていただきましたが、「GUNDAM EVOLUTION」ではこの補正の部分をセッティングで細かく調整が可能となっています。
その設定項目は多岐に渡っており、見慣れない用語もあるかと思いますので細かく説明していきたいと思います。

「簡易設定」と「詳細設定」

まずエイムアシストを利用するにあたって「簡易設定」と「詳細設定」のいずれかを選択することができます。
それぞれの違いは以下の通りです。

簡易設定
  • 「簡易設定」を選択すると以降の細かい設定はすべて省略され、あらかじめ用意された設定で利用することになります。
  • 開発側で初めての方でもある程度操作しやすいようなチューニングをしていますのでよくわからない方はまずはこちらの利用をオススメします。
詳細設定
  • 補正の付け方について、より細かく自分好みの設定をしたい人向けの設定になります。
  • 以降紹介する細かな設定項目を自由に調整することができますので、「簡易設定」では物足りない方はこちらの設定をお試しください。

「詳細設定」にて調整可能な項目

ビューフリクション
  • 「敵ユニットをレティクルに合わせた際に、視点移動速度を低下させる」機能。
  • 自身のカメラ操作で敵ユニットがレティクルから外れにくくするための機能で、補正の「強度」と「範囲」を調整可能です。
  • 強度を高くすると敵ユニットがレティクルから外れにくくなる一方で、多数のユニットがいる状況においては振り向き等のカメラ操作が阻害され自身の意図しない挙動となる可能性があります。


イーズイン
  • 「ビューフリクションが有効となった際の、視点移動速度の減速具合を調整する」機能。
  • 自身の好みに応じて、敵ユニットの中心と外側のビューフリクションの強度に強弱をつけられるようになります。
  • 敵ユニットの中心の強度を強くするほど敵の中心でレティクルが止まりやすくなりますが、相対的に外側の強度が弱くなるため敵ユニットからレティクルが外れやすくなります。逆に中心と外側の強度に差を設けないようにすると、敵の中心でピタッと止めることは難しくなりますがレティクルは外れにくくなります。


フィートローテーション
  • 「自身が横移動をした際に、敵ユニットをレティクル内に収め続ける」機能。
  • 敵ユニットをレティクルに収めた状態で自身が横移動をした際に、カメラを敵方向に常に収め続けるよう補正することで自身の移動操作で敵ユニットがレティクルから外れにくくなるようにするための機能で、補正の「強度」と「範囲」が調整可能です。
  • 強度を高くすることで敵ユニットからレティクルが外れにくくなりますが、狙っていない敵ユニットに自身が引っ張られてしまうような動きになる可能性があります。


トラッキングアシスト
  • 「自身のレティクルを敵ユニットの座標や移動方向に対して自動で追従させる」機能。
  • ゲームパッドというハードの制約上難しい、敵ユニットの細かな動きに対しての微細なトラッキング(レティクルを追従させる操作)や急激な動きの変化に対するスティックの切り返し操作等をシステム的に補正することで、自身の意図した挙動と実際の挙動との乖離を軽減するための機能となります。こちらも「強度」と「範囲」の調整を行うことができます。
  • 強度を高くすることで敵ユニットからレティクルが外れにくくなりますが、狙っていない敵ユニットに意図せずカメラが引っ張られてしまう可能性があります。


セッティングではこの他にも、コントローラーによる視点や移動の加速に関わる値やデッドゾーン、反応曲線といった細かい調整が可能となっていますので、プレイした際に違和感があるようであれば「プラクティス」モードと合わせてこれらの値を調整してみることをオススメします。
また、これらの設定の使いやすさなどについてもぜひフィードバックをいただければと思います。

今回の開発ブログでは「エイムアシスト」について詳しく説明させてもらいましたが、明日の後半戦では知っておくと便利かもしれないその他のセッティング項目について紹介させていただく予定です。


それではまた明日の開発ブログでお会いしましょう!
「GUNDAM EVOLUTION」バトルディレクター 穂垣   

PREV
NEWS一覧へ
NEXT